「年末の株式相場は強い」とよく言われるが、本当にそうなのだろうか。1950年から今日までの相場を振り返って検証してみよう。
結果からお伝えする。以下のグラフは1950年から2021年のS&P500のパフォーマンスを平均したものである。
これを見ると、8~10月は上がりにくいが、11月から株価が右肩上がりになっていることが分かる。「年末の株式相場は強い」というのは、あながち間違っていないようだ。
年末に株価が上がる理由としては様々であり、どれも不明確だが、年末商戦による消費の刺激や、新年度に向けたポートフォリオ整理等が考えられる。
では、今年のような相場ではどうだろうか?
相場が弱気の年(年初よりも年末の株価が低い年)をピックアップし、チャート化したグラフがこれだ。
これを見ると、相場が弱気の年は、年末の株価が横ばいになっていることが分かるだろう。1年通して年末は比較的強い時期とも言える。
さて、FRBによる利上げ等を背景に、相場が一年通して弱気である今年はどのような動きをするか。以下のチャートを見て想像してみてほしい。
筆者のプロフィール
- 大学生時代、株式投資を勉強し始め、元手を4倍に。
- 株の面白さを追求するため、一橋大学卒業後、運用会社に就職。
- 運用会社では企業分析、ポートフォリオ運用を担う。
「個人に投資を広めたい」という思いから、当ブログを書いている。
個人の資産運用に、ぜひとも活用していただきたい。