FOMC 声明文と記者会見のポイントまとめ

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FOMC 経済予測の概要(SEP)|金利・失業率・インフレ率の予測推移チャート
FF金利 vs 失業率・インフレ率

2025/3/19 FOMC 据え置き

声明文の変更点|経済の不確実性に関する表記、QT減速
・トランプ政権による不確実性の増大を懸念
今回|Uncertainty around the economic outlook has increased.
経済見通しに対する不確実性が増大している。
前回|The economic outlook is uncertain.
経済見通しは不確実。
・QT(量的引き締め)を減速
今回(追加):Beginning in April, the Committee will slow the pace of decline of its securities holdings by reducing the monthly redemption cap on Treasury securities from $25 billion to $5 billion.
4月から、国債の月間償還上限を250億ドルから50億ドルに引き下げることで、証券保有の減少ペースを緩める。

記者会見ポイント(ロイター
-最近の兆候は消費者支出の鈍化を示唆している
-労働市場はインフレ圧力の源ではない
-急ぐ必要はない。より明確な状況になるまで待つのが賢明だ
-労働市場が弱まれば、必要に応じて緩和できる
-雇用率と解雇率はともに低い。解雇が大幅に増加すれば、すぐに失業につながる可能性が高い
-ここ2カ月のモノのインフレの強さが持続するなら、それは関税と関係があるに違いない。数カ月以内に分かるだろう
-短期的なインフレ期待の上昇を否定するわけではないが、長期的な期待の上昇については何も語っていない

yutakabu.comコメント
SEPにおいて、PCEコアの2025年予想は引き上げたものの、2026年以降は変更しなかったことをみると、FRBも関税によるインフレ影響は一過性と見ている可能性が高い。これは素直にポジティブ。個人消費の減速に関してはあまり言及されなかったが、失業率が高まればすぐに緩和する姿勢は示している。会見でもあったように、低水準の解雇率は評価しているが、同時に雇用率が低水準であることを懸念しているのだろう。

2025/1/29 FOMC 据え置き

声明文の変更点|雇用に関する表記、インフレに関する表記
・雇用に関する評価が改善した
今回|The unemployment rate has stabilized at a low level in recent months, and labor market conditions remain solid.
失業率はここ数カ月で低水準に安定しており、労働市場の状況は引き続き堅調である。
前回|labor market conditions have generally eased, and the unemployment rate has moved up but remains low.
労働市場の状況は全般的に緩和しており、失業率は上昇したが、依然として低水準にある。
・インフレに関する表記がややタカ派化
今回:Inflation remains somewhat elevated.
インフレ率はやや高止まりしている。
前回:Inflation has made progress toward the Committee’s 2 percent objective but remains somewhat elevated.
インフレ率は委員会の目標である2%に向けて前進しているが、依然としてやや高い水準にある。

記者会見
-「金融政策スタンスが景気を抑制する度合いは以前より大幅に弱まっており、経済は強さを維持していることから、政策スタンスの調整を急ぐ必要はない」
-「委員会はどのような政策が実施されるかを見守る姿勢だ、そうした政策が経済にどのような影響を及ぼすのかについて、妥当と考えられる評価を下す前に、政策自体が明瞭になるのを待つ必要がある」
-次回3月会合で利下げを実施する可能性について問われ、当局者らは利下げに急いでいないとの発言をパウエル氏は繰り返した。その上で、FOMCはインフレ面でのさらなる進展を示唆する「指標が続けて示される」のを確認したいと強調した。
-インフレに関する文言削除について記者会見で質問を受けたパウエル議長は、声明ではインフレに関する部分を「短く」すると決めただけだと説明。「シグナルを送ることを意図したわけではない」

yutakabu.com注目ポイント
声明文から「インフレ率が目標に向けて『進展』している」との文言が削除された
会見では大きな意味はないとしていたが、今後表記が戻ってきた際は利下げを示唆する文言となり得るかもしれない。
次回3月会合で利下げを実施する可能性について問われ、「当局者らは利下げに急いでいない」との発言
あくまで一時停止。インフレ抑制の進展を見込んでおり、利下げサイクルは継続か。

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