【レポート】中国マクロ関連のニュースまとめ

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2024/12/12|財政支出拡大へ、内需刺激

ブルームバーグ:12日、習近平国家主席をはじめとする共産党幹部は、「中央経済工作会議」の閉幕後、GDPに対する財政赤字の比率を来年引き上げる方針を表明。また利下げや預金準備率の引き下げを「適切な時期」に行うとした。

「消費の大幅な拡大」を来年の最優先事項に。だが消費押し上げに向けた具体策の詳細は示されなかった。成長目標や政府予算などの詳細は、来年3月の全国人民代表大会(全人代)で明らかになる見通し。

2024/12/10|首相、あらゆる手段を講じる

ブルームバーグ:9日、李強首相は、北京で開かれたIMFや世界銀行など国際機関10団体の代表らとの会合で、中国はカウンターシクリカル的な措置を強化し、マクロ経済政策をさらに強め経済を支えると述べた。

中国財政省の廖岷次官は、国際機関の代表らはデカップリングが世界経済にダメージを与えるとの懸念を示したと述べた。ただ、代表らは中国経済の減速を認めた上で、マクロ経済政策には懸念に対処する余地が十分あるとみているという。

2024/12/9|25年の景気刺激策を示唆

ブルームバーグ:中国共産党の指導部は9日、2025年に向けて金融緩和と財政支出の拡大を進める方針を示した。これは、来月に控えるトランプ次期米政権の発足に備え、米国との新たな貿易戦争に対応するためである。

習近平総書記(国家主席)がトップを務める中央政治局は、来年の金融政策を「適度に緩和的」とすることを発表した。これは2011年以来の大幅なスタンス変更であり、従来の「穏健な」金融政策からの転換となる。国営新華社通信によれば、指導部は財政政策についても「より積極的な」と表現を強め、これまでの「積極的な」からの変更を示した。

今回の政治局会議では、「不動産と株式市場を安定化させる」方針が示され、さらに、共産党用語で景気押し上げを目的とした特別な手段の活用を意味する「超常規の逆周期政策調整」の強化も打ち出された。

2024/11/30|製造業PMI50.3に上昇、回復の兆し

ブルームバーグ:中国国家統計局が30日発表した11月の製造業購買担当者指数(PMI)は50.3と、前月の50.1から上昇。(市場予想は50.2)

建設業とサービス業を対象とする非製造業PMIは50と、前月の50.2を下回った。(市場予想は50.3)

9月後半に中国人民銀行(中央銀行)により、利下げを含む広範な景気刺激策が公表。不透明感は拭えないが、中国の景気には回復の兆候が表れつつある。

2024/11/8|地方政府の債務借り換えに200兆円超

ブルームバーグ:地方政府の債務借り換えを目的とした10兆元(約213兆円)規模のプログラムを発表。

国営新華社通信によると、中国は隠れ債務をスワップできるようにするために、地方政府の債務上限を35兆5200億元に引き上げ、今後3年間で6兆元の特別債を追加発行。

当局はその後、さらに5年間で総額4兆元の新たな特別地方債枠を利用できると明らかにした。

藍仏安財政相は記者会見で、債務スワップは「国内外の環境や安定した経済・財政運営を確実にする必要性、地方政府の実情を慮した大きな政策決定だ」と述べた。

債務スワップにより5年間で約6000億元の利払いが節約でき、その分を投資や消費を増やすよう活用できると当局は想定している。

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