【米国相場解説】米小型株堅調、財務長官がついに決定

22日のS&P500は、+0.35%の上昇となりました。

引き続き、エヌビディア決算通過による安心感や、トランプ次期政権による規制緩和期待を背景に、株式市場は堅調に推移しました。

テクニカル的には、トレンドラインを綺麗にブレイク、直近の高値を超えるか否かが次の焦点です。

グラフは、S&P500の1960年以降の、10-12月の平均パフォーマンスを5分位したものです。

10-12月のパフォーマンスでみれば、足元の株価に過熱感は見えません。

yutakabu.comでは、9月の利下げ開始以降、米国の小型株に注目していますが、足元、小型株がアウトパフォームする傾向にあります。

グラフは、アメリカの小型株指数ラッセル2000と、S&P500の相対指数を表示したものです。青線の上昇は小型株のアウトパフォームを、下落はアンダーパフォームを示します。

2021年からの金利上昇局面でアンダーパフォームし続けていた小型株ですが、足元の相対指数は底値形成をしているように見えます。

背景には、FRBによる利下げサイクルへの移行、トランプ次期政権下での減税・規制緩和による景気回復期待などが挙げられます。

重要なトレンドラインをブレイクした小型株相対指数ですが、このまま小型株相場へと移行するかは、インフレ懸念により利下げサイクルが終わってしまうかどうかが重要だと、yutakabu.comでは考えます。

次に米金利です。10年債利回りは下落、4.40%となりました。

10年債利回りと2年債利回りの差は0.03%と、イールドカーブは依然フラットなままです。

短期金利の上昇は、利下げサイクルの停止懸念を示唆していると考えられます。

ところで、ついに財務長官が決まりましたね

マクロヘッジファンドを経営するスコット・ベッセン氏、市場の期待値通り、ウォール街から財務長官が選ばれました。

ベッセン氏は通貨政策の再調整を支持していますが、今のところトランプ氏の政策との折り合いもあってか、ドル安戦略の期待値は高まっていないようです。

アップデートがあればまた書きます。

ではまた来週!

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