【米国相場解説】エヌビディア通過の安心感、新規失業保険減少

21日のS&P500は、+0.53%の上昇となりました。

エヌビディアの無難な決算を受け、朝方下落して始まりましたが、トランプ次期政権が規制緩和に前向きとの見方が広がり、政策期待から株はプラス圏に浮上しました。

暗号資産に対する取り締まりを強化してきた、米証券取引委員会のゲンスラ―委員長が1月に退任する意向であることが伝わり、トランプ次期政権下での規制緩和への期待感が高まりました。

↓日中チャート

テクニカル的には、再びトレンドラインをブレイクする形となりました。

次に米金利動向です。

米金利は上昇、10年債利回りは4.42%となりました。

財務長官の人選が定まらず、財政政策への不透明感が、国債に対する売り圧力を強めました。

ここまで人事に時間をかけているということは、財務長官人事がトランプ氏のやりたい経済政策に対して、どれほど影響があるのかがわかりますね。

次に経済指標のアップデートです。

新規失業保険申請件数は21万3000件と減少、ボーイングでのストライキやハリケーンの影響が一巡したようです。

新規失業保険申請件数は失業率に先行する傾向があるため、労働市場に対する過度な懸念は、今のところ不要でしょう。

一方、失業保険の継続受給者数は190万8000人に増加、3年ぶりの高水準となりました。

しかし、ヒストリカルでみると件数の水準としては低水準なため問題ないでしょう。

次に、yutakabu.comの見方です。

yutakabu.comでは、引き続き株への強気スタンスは継続です。

短期目線でも、エヌビディアの決算を無難に通過したことで、年内のボラティリティを高めるリスクが低下した安心感から、年末相場を享受できると考えています。

季節性的にも、ベストな時期です。

目先の懸念は、28日発表予定のPCEコアデフレーターです。市場は対前月比で0.3%の上昇を予想しています。

足元の市場環境においては、インフレ懸念の台頭が、株価上昇を阻害する可能性の高いリスクだと考えています。

ではまた明日!

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