【米国相場解説】ボウマン理事インフレ懸念、エヌビディア決算は無難

20日のS&P500は+0.00%のほぼ横ばいとなりました。

ウクライナが英国製ミサイルをロシアに発射したと伝わると、S&P500は一時1%近く下げましたが、その後持ち直し。引け後のエヌビディアの決算発表を控え、市場は様子見ムードとなりました。

テクニカル的には、トレンドライン内に収まった動きとなっています。

次に米金利動向です。米金利は上昇、米10年債利回りは4.41%をつけました。

ウクライナによるミサイル発射を受け、安全資産である米国債を買う動きがあり、金利は一時下落しましたが、20年入札で低調な需要が示され金利は上昇して着地しました。

また、ドルの国際的な強さを測るドルインデックスは上昇しました。

FRBのボウマン理事が、追加利下げに対して慎重な姿勢を示したことが材料として挙げられています。これは先ほどの金利上昇の材料にもなっています。

ボウマン理事は、利下げを支持しない理由として、インフレ抑制が停滞していることを挙げています。

FRBがインフレ指標として重視しているPCEコアデフレーターが、5月以来、2.7%前後で横ばい状態にあることに言及しました。

予測トレンドを見ると、対前月比で0.1%の上昇だとしても、前年比上昇率は来年まで鈍化しないことが分かります。ちなみに、28日発表予定のデータは、前月比0.3%上昇の市場予想となっています。

さて、肝心のエヌビディアの決算ですが、8-10月の売上・利益ともに市場予想をビート、11-1月の見通しも市場予想を若干上回る水準で出してきました。無難ですね。

エヌビディアの決算イベントをこなせたので、これで安心して米株を買っていけるでしょう。トランプ次期政権の政策期待を追い風に、年末年始相場を期待しましょう!

なお、次の懸念イベントは、28日のPCEデフレーターの発表です。忘れないようにしてください。

ではまた明日!

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