米国 経済指標解説 – 2025年5月データ

ニューヨーク連銀製造業景況指数(5/15発表)

  • 5月のNY州製造業業況指数マイナス9.2、支払い価格2年超ぶり高水準|Reuters
ポイント① 全体指数と価格指数と雇用指数

・全体指数はいまだ縮小圏も、悪すぎるわけではない。悪化というよりは停滞か。
・支払価格指数は引き続き上昇。インフレ懸念は製造業内で高まっている。
・雇用指数は停滞。極度に悪化していないので問題なし。均衡状態が続く。

ポイント② 新規受注

新規受注指数が拡大圏に戻ってきたことはポジティブ。関税影響の不透明感が捌けてくれば、製造業の企業活動は活発化してくるはず。

フィラデルフィア連銀製造業景況指数(5/15発表)

  • 5月の米フィラデルフィア連銀製造業景況指数、マイナス4.0=市場予想上回る|時事通信
ポイント① 全体指数と価格指数と雇用指数

・全体指数は縮小圏も改善。関税政策はセンチメントの一時的な悪化(1四半期程度)でとどまるか。
・価格指数は引き続き上昇。ニューヨーク連銀のデータ同様、製造業ではインフレ影響が日に日に強まっている。
・雇用指数は改善。フィラデルフィア地区の製造業雇用は、全くもって問題ないようである。

新規失業保険申請件数(5/15発表)

  • 米新規失業保険申請22.9万件とほぼ横ばい、労働市場の安定示す|Reuters
データ解説

・5月10日までの1週間の新規失業保険申請件数(季節調整済み)は22万9000件と前週からほぼ横ばい。
・問題なし。人員削減が実行されることはないのか。新規失業保険申請件数が増加しない限り、FRBが動くことはない。

人員削減計画は、計画のまま終わるのか。(政府部門は計画のまま達成感を出して終わりそう)

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