米国 小型株（ラッセル2000） EPS予想コンセンサス

ラッセル2000（Russell 2000）は、米国株式市場の指標の一つで、主に小型株を対象とした株価指数です。この指数は、フランク・ラッセル社（現在FTSE Russellが管理）によって1984年に導入されました。ラッセル2000はラッセル3000指数の一部であり、ラッセル3000に含まれる株式のうち、時価総額が小さい上位2000銘柄を対象に構成されています。ラッセル3000指数は、米国の株式市場を広範囲にカバーする指標で、時価総額が大きい上位1000銘柄はラッセル1000として分類され、残りの2000銘柄がラッセル2000に含まれる形となります。
ラッセル2000は小型株を代表する指数であり、投資家にとって米国の小型株市場の動向を知る重要な指標です。小型株は一般的に成長の可能性が高いと考えられる一方で、大型株よりもボラティリティが高いことが特徴です。そのため、ラッセル2000は市場全体のリスク感知や成長株の動向を理解するのに役立ちます。
この指数は、時価総額加重平均方式で計算されており、時価総額が大きい銘柄ほど指数に与える影響が大きくなります。ラッセル2000はETF（上場投資信託）や投資信託の商品としても提供されており、個人投資家や機関投資家がこの指数を利用して分散投資やポートフォリオ管理を行うことができます。
また、ラッセル2000は経済状況の変化に敏感であり、特に米国内での景気動向を反映しやすいとされています。このため、景気回復局面や成長局面においてラッセル2000のパフォーマンスが注目されることが多く、投資戦略を立てる際の重要な指標となっています。