米国 生産者物価指数 PPI・コアPPI|チャート・データ解説

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月次更新|米国の『生産者物価指数(PPI)』の時系列チャートです。生産者物価指数(PPI)は、生産者が販売する商品やサービスの価格変動を測定する経済指標です。米国労働統計局(BLS)が毎月発表し、卸売段階での価格動向を示します。PPIは、インフレの先行指標として重要で、生産コストの変化が消費者物価(CPI)に波及する可能性を示唆します。また、エネルギーや食品を除いたコアPPIは、基調的な価格動向を把握するのに役立ちます。PPIの上昇は企業のコスト増加を示し、利益率や価格転嫁の影響を通じて経済全体に影響します。政策金利や市場動向にも影響を与えるため、投資家や政策決定者にとっても重要なデータです。(データ解説は後述)

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応用チャート↓
米生産者物価指数 PPI|PCEに反映される項目
PPI-CPI vs S&P500 営業利益率

「物価・インフレ」関連チャート↓
米消費者物価指数 CPI・コアCPI
米生産者物価指数 PPI・コアPPI
PCEデフレーター・PCEコアデフレーター
米ブレークイーブンインフレ率(期待インフレ率)

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2025年3月(4/11発表)|3月のPPIは前月比0.4%下落、市場予想を0.6%下回る。コアPPIは前月比0.1%低下。
コア財価格は2カ月連続で0.3%上昇。油田・ガス機器や衛生用紙製品、エックス線検査機器の伸びが目立った。サービス価格は0.2%低下と、昨年7月以来の大幅低下。卸売業および小売業の利益率は引き続き低下した。航空運賃が4%低下、医療サービス費用の伸びが鈍化するなど、個人消費支出(PCE)価格指数に反映されるカテゴリーはおおむね落ち着いた内容。
yutakabu.comコメント
PCE反映項目の下落はポジティブだが、大規模な追加関税が賦課される前のデータであり注目は薄い。

2025年2月(3/13発表)|2月のPPIは前月比横ばい、ブルームバーグ市場予想を0.3%下回る。コアPPIは前月比0.1%低下。
財価格は0.3%上昇、コア財価格は0.4%上昇。サービス価格は0.2%下落。卸売業者や小売業者が受け取るマージンの変化を反映する貿易サービスが1%低下。PCEの項目でもある航空運賃は横ばい、入院医療費0.8%上昇、ポートフォリオ管理手数料0.5%上昇。
yutakabu.comコメント
PCE反映項目の上昇がネガティブ。貿易サービスの低下は消費者の購入意欲の低下を意味する。

2025年1月(2/13発表)|1月のPPIは前月比0.4%上昇、ブルームバーグ市場予想を0.1%上回る。コアPPIは前月比0.3%上昇、ブルームバーグ市場予想と一致。
財の価格は0.6%上昇、食品とエネルギーを除く財価格は0.1%上昇。サービス価格は0.3%上昇、宿泊料金の5.7%上昇が1/3の寄与に。PCEの項目でもあるポートフォリオ管理手数料は0.4%上昇、航空運賃0.3%下落、医師の診療費0.5%下落、入院医療費0.3%下落。
yutakabu.comコメント
市場予想を上回るデータではあったが、PCEに反映される項目が抑制気味だったのはポジティブ。宿泊料金は山火事影響か?

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