ISM製造業生産指数

※チャートが古い場合は「キャッシュをクリア」してください。

ISM製造業生産指数の時系列チャートです。米国供給管理協会（ISM）が発表する製造業景況感指数の一部で、製造業の生産活動の増減を示す指標です。50を基準に、50以上は生産増加、50未満は減少を示します。製造業の稼働状況や経済全体の動きを測る重要な先行指標として活用されます。（データ解説は後述）

ISM製造業生産指数とは

ISM製造業生産指数は、米国供給管理協会（Institute for Supply Management, ISM）が毎月発表する製造業PMI（購買担当者景気指数）の構成要素の一つであり、製造業における生産活動の増減を評価する指標です。この指数は、製造業の購買担当者に対して実施されるアンケート調査を基に算出され、企業の生産状況に関する回答を集計して数値化されます。指数は「50」を基準としており、50を上回る場合は生産活動が拡大していることを、50を下回る場合は縮小していることを示します。
ISM製造業生産指数は、製造業の景況感や稼働状況を直接的に反映する重要な経済指標です。この指数の動向は、企業の生産計画や設備稼働率、さらには雇用状況に直結するため、製造業の健康状態を把握する上で極めて重要です。生産指数が上昇している場合、需要の増加や経済の成長が示される可能性がある一方で、指数の低下は需要の減少や経済の減速を示唆することがあります。
さらに、ISM製造業生産指数は、米国経済全体の動向を予測する上でも注目されています。製造業は経済の基盤を構成する重要なセクターであるため、生産指数の変動は、国内総生産（GDP）の成長率や消費者需要、さらには輸出入動向に影響を与える可能性があります。また、投資家や政策立案者にとっても、経済政策や市場判断を行うための貴重な情報源となります。この指数は製造業の効率性や競争力を示すだけでなく、経済全体の先行指標として幅広い活用がされています。

【日々の経済指標や相場の解説は、ぜひYouTubeでご覧ください】

「ISM製造業景況指数」予測チャート↓
ISM製造業景況指数 vs 新規受注/在庫相対指数
 ISM製造業景況指数 vs 地区連銀製造業景況指数
 ISM製造業景況指数 vs シカゴ連銀金融環境指数（NFCI）
ISM製造業景況指数 vs 銀行貸出態度

2025年3月（3/3発表）｜3月のISM製造業景況指数は1.3ポイント低下し49.0、市場予想を0.5下回る。
3月の生産指数は、2か月連続の拡張領域から縮小領域に転じ、48.3％を記録した。これは、2月の50.7％から2.4ポイント低下したことを意味する。1月の指数が拡張領域に入る以前、指数は8か月連続で縮小領域に位置しており、最後に50％を超えたのは2024年4月（50.7％）であった。主要な6つの製造業セクターのうち、コンピュータ・電子製品および輸送機器の2セクターは生産量の増加を報告している。Fiore氏によれば、「2025年3月の生産水準は、今年初めて顕著な減少を示した。これは、受注残が依然として弱く、新規注文が減少し続けていることに起因しており、それが従業員数の削減や設備投資の欠如を招いている」とのことである。

2025年2月（3/3発表）｜2月のISM製造業景況指数は0.6ポイント低下し50.3、ブルームバーグ市場予想を0.4下回る。
生産指数は2月に2か月連続で拡大領域にあり、50.7%を記録した。これは1月の52.5%から1.8ポイントの低下である。この指数は、1月の数値以前は8か月連続で縮小領域にあった。過去2か月を除くと、最後に50%以上を記録したのは2024年4月（50.7%）であった。6つの主要製造業セクターのうち、3つ（食品・飲料・たばこ製品、化学製品、輸送機器）が生産の増加を報告した。Fioreは「2月の生産レベルは1月のパフォーマンスと類似しており、受注残は弱く、新規受注は依然として乏しい」と述べている。

2025年1月（2/3発表）｜1月のISM製造業景況指数は1.7ポイント上昇し50.9、ブルームバーグ市場予想を0.9上回る。
1月の生産指数は52.5%を記録し、季節調整済みの12月の49.9%から2.6ポイント上昇し、拡大領域に転じた。この指数は、今月の読み取り値まで8か月連続で縮小領域にあった。最後に50%以上を記録したのは2024年4月（50.7%）であった。主要な6つの製造業部門のうち、機械、輸送機器、化学製品の3つが生産の増加を報告した。「1月の生産水準は、資本集約型の産業部門が牽引し、天候の問題にもかかわらず改善された」とFioreは述べている。