【経済指標チャート】FF金利 vs 失業率・インフレ率(高官発言まとめ)

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高官発言まとめ

2024/12/18 FOMC

パウエル議長 ブルームバーグ
-今回の行動により、われわれは政策金利をピーク時から1ポイント引き下げたことになり、現在の政策スタンスは顕著に景気抑制の度合いが弱まった
-よって政策金利のさらなる調整を検討する上で、われわれはより慎重になることが可能だ
-政策は依然として「有意に景気抑制的」であり、委員会は「利下げを継続する方向にある」
-追加利下げを実施する上ではインフレ面でさらなる進展を目にする必要がある
-一部の政策当局者はトランプ氏が実施する可能性のある追加関税の潜在的な影響を織り込み始めた
-実際の政策についてはあまり分かっていないというのが本当のところだ、よって、何らかの結論を出そうとするのは時期尚早だ

パウエル議長 ロイター
-追加利下げはインフレ抑制のさらなる進展次第だとし、FRB当局者がトランプ次期政権下で経済が大きく変化する可能性を考慮し始めている
-われわれは良い状況にあるが、ここからは新たな段階で、さらなる利下げには慎重になるだろう

2024/12/4

パウエル議長
-米経済は9月に利下げを開始した当初よりも力強く推移しているため、金利政策で中立的な水準を見出そうとする中で、もう少し慎重になる余裕はある
-労働市場のリスクは低下したもようで、経済成長は明らかにわれわれの予想以上に強く、インフレはやや高めに推移している
-FRBが9月に決定した0.50%ポイントの利下げについては、労働市場の弱体化が続けばFRBは支援するという強力なシグナルを発信することが目的だった

セントルイス地区連銀のムサレム総裁
-インフレ率がFRBが目標とする2%に向け引き続き低下していく可能性が高いことを踏まえると「制約的な政策を中立的な政策に向けて、緩やかに追加的に緩和していくことが適切になる」
-コアインフレ圧力が目標を上回っていることを踏まえると、現在の制約的なスタンスは適切

リッチモンド地区連銀のバーキン総裁
-物価情勢と雇用情勢は共に正しい方向に向かっている
-金融政策が「極めて制約的」ではなく、「やや制約的」な水準に達することを望んでいる
-ただ、どの水準が十分に制約的かについては、FRB内で多様な見方が出ている

FF金利とは

FF金利(フェデラル・ファンド金利、Federal Funds Rate)は、アメリカ合衆国の金融市場において、銀行同士が非常に短期間(通常は一晩)の資金を貸し借りする際の金利を指します。これは、アメリカの中央銀行である連邦準備制度理事会(FRB)が金融政策を実施する上で重要な指標となります。

FRBは、このFF金利を通じて経済全体に影響を与えることを目的としています。例えば、FRBが景気を刺激したいと考える場合、FF金利を引き下げることで、銀行がより低い金利で資金を調達できるようにします。これにより、銀行は企業や個人に対しても低金利で貸し出しを行いやすくなり、消費や投資が促進され、経済活動が活発化します。

逆に、インフレーションが進行している場合や経済が過熱していると判断される場合、FRBはFF金利を引き上げることで、借り入れコストを上昇させ、消費や投資の抑制を図ります。これにより、経済成長のペースを緩やかにし、インフレを抑制する効果が期待されます。

FF金利は、FOMC(連邦公開市場委員会)というFRBの政策決定機関によって定期的に見直されます。FOMCは、経済指標や市場の動向を総合的に分析し、最適な金利水準を決定します。この決定は市場に大きな影響を与え、金融市場や為替市場、株式市場などに即座に反映されます。

失業率とは

米国の失業率は、労働市場の健康状態を測る重要な経済指標の一つです。これは、働きたいと考えている労働力人口のうち、実際に仕事を探しているが職に就けていない人々の割合を示します。失業率は、経済全体の強さや弱さを示すバロメーターとして広く利用されており、政策決定者や経済学者にとって重要なデータです。

失業率は、米国連邦準備制度理事会(FRB)が金融政策を決定する際にも大きな影響を及ぼします。具体的には、FF金利(フェデラル・ファンド金利、Federal Funds Rate)との関連性が重要です。FF金利は、銀行間での非常に短期間(通常は一晩)の資金貸借に適用される金利で、FRBがこの金利を通じて経済活動を調整します。

経済が好調で失業率が低い場合、労働市場が逼迫し、賃金の上昇やインフレーションの圧力が高まることがあります。こうした状況では、FRBはFF金利を引き上げることで経済の過熱を防ごうとします。FF金利の引き上げは、借り入れコストの増加を通じて消費や投資を抑制し、経済活動を適度なペースに調整する効果があります。

一方、失業率が高く、経済が低迷している場合、FRBはFF金利を引き下げることで経済を刺激しようとします。低い金利は銀行がより安価に資金を調達できることを意味し、その結果、企業や個人に対する貸し出しが増え、消費や投資が促進されます。これにより、雇用機会が増え、失業率の低下が期待されます。

PCEコアデフレーターとは

PCEコアデフレーター(Personal Consumption Expenditures Core Price Index)は、米国の個人消費支出の変動を測定するインフレ指標の一つです。具体的には、個人消費支出(PCE)価格指数から食料品とエネルギー価格の影響を除いたもので、より安定したインフレ動向を捉えるために使用されます。食料品とエネルギーは価格変動が激しいため、これらを除くことで基調的なインフレ率を把握しやすくなります。

PCEコアデフレーターは、米国連邦準備制度理事会(FRB)が金融政策を決定する上で非常に重要な指標です。FRBは価格安定と最大限の雇用を二大使命としており、インフレ率の動向はその政策決定に直接影響を与えます。具体的には、FRBの政策決定機関である連邦公開市場委員会(FOMC)は、PCEコアデフレーターを含む一連の経済指標を考慮して、FF金利(フェデラル・ファンド金利)の適切な水準を決定します。

FF金利は、銀行間での非常に短期間(通常は一晩)の資金貸借に適用される金利で、FRBがこの金利を通じて経済活動を調整します。例えば、インフレ率がFRBの目標(通常は2%)を上回る場合、FRBはFF金利を引き上げることで経済全体の借り入れコストを増やし、消費や投資を抑制しようとします。これにより、インフレ圧力を低減させる効果が期待されます。

逆に、インフレ率が目標を下回る場合、FRBはFF金利を引き下げることで経済を刺激しようとします。低い金利は銀行がより安価に資金を調達できることを意味し、その結果、企業や個人への貸し出しが増え、消費や投資が促進されます。これにより、インフレ率が目標に近づくことが期待されます。

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