米国 耐久財受注・コア資本財受注|チャート・データ解説

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月次更新|米国『耐久財受注・コア資本財受注』の時系列チャートです。製造業の新規受注状況を示す指標で、企業の設備投資意欲や景気動向を評価するのに役立つ経済データです。(データ解説は後述)

耐久財受注・コア資本財受注とは

米国の「耐久財受注」と「コア資本財受注」は、製造業の新規受注状況を測定する重要な経済指標です。耐久財受注は、自動車や航空機、機械など耐久性のある製品の受注額を示し、製造業全体の動向を把握するために利用されます。一方、コア資本財受注は、耐久財受注の中から防衛関連や航空機を除いた受注額を指し、企業の設備投資意欲や製造業の基調をより精密に測る指標です。
これらの指標は、景気の方向性や企業活動の強弱を評価するために役立ちます。耐久財受注は景気の拡大局面では増加し、縮小局面では減少する傾向があり、消費者や企業の需要に敏感に反応します。コア資本財受注は、設備投資の先行指標としての役割を持ち、これが増加している場合は企業が将来の経済成長に対して楽観的であることを示唆します。一方で、これらの受注が減少した場合は、企業の投資意欲が低下し、景気減速の兆候となる可能性があります。
時系列チャートの分析では、季節性や長期的なトレンドを考慮することが重要です。例えば、耐久財受注が一時的に増加していても、航空機などの一部品目による変動が影響している場合があるため、コア資本財受注を併せて確認することでより正確な判断が可能です。移動平均線やトレンドラインを用いることで、受注の増減が持続的か一時的かを見極めることができます。また、経済イベントや政策変更(例:金利変動や政府のインフラ投資計画)が受注に与える影響を評価することも分析の一環として重要です。

【日々の経済指標や相場の解説は、ぜひYouTubeでご覧ください】

2025年2月(3/27発表)|2月のコア資本財受注は前月比0.3%減、市場予想を0.5%下回る。
耐久財受注全体では前月比0.9%増。ビジネス機器の受注が市場予想に反して減少。GDP算出に用いられるコア資本財の出荷は0.9%増と1年ぶりの大幅な伸び。

2025年1月(2/27発表)|1月のコア資本財受注は前月比0.8%増、市場予想を0.5%上回る。
耐久財受注全体では前月比3.1%増、ボーイングでのストライキ終結に伴い民間航空機の受注が急増した。GDPの設備投資の算出に用いられる出荷は3.2%増と堅調。

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