【経済指標チャート】米消費者物価指数CPI vs ISM非製造業 仕入価格指数

米消費者物価指数CPIと、ISM非製造業景況指数の仕入価格指数は、連動する傾向にあります。また、仕入価格指数が先行する傾向にもあります。

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【経済指標チャート】米消費者物価指数 CPI・コアCPI
【経済指標チャート】米消費者物価指数CPI 予測トレンド

米消費者物価指数CPIとは

米国の消費者物価指数(Consumer Price Index、CPI)は、一定期間における消費者が購入する商品やサービスの価格変動を測定する経済指標です。CPIは、消費者の生活費の変動を反映し、インフレーションの主要な指標として広く利用されます。この指標は、米国労働統計局(Bureau of Labor Statistics、BLS)によって毎月発表されます。

CPIは、都市部の消費者が購入する代表的な商品やサービスのバスケットに基づいて計算されます。このバスケットには、食品、衣料品、住居、交通、医療、教育、娯楽など、消費者が日常的に購入する多岐にわたる商品やサービスが含まれます。各アイテムの価格は、全国の様々な地域で収集され、その結果をもとに指数が算出されます。

CPIには、全ての品目を含む総合CPI(CPI-U)と、食品とエネルギーを除いたコアCPI(Core CPI)の2つの主要なタイプがあります。食品とエネルギーは価格変動が大きいため、コアCPIはこれらを除外して、基礎的なインフレーションの傾向をより正確に把握するために使用されます。

ISM非製造業 仕入価格指数とは

ISM非製造業景況指数(Non-Manufacturing ISM Report on Business)の仕入価格指数(Prices Index)は、米国供給管理協会(Institute for Supply Management、ISM)が毎月発表する経済指標の一部であり、非製造業部門における企業が原材料やサービスの購入に支払う価格の変動を示しています。この指数は、企業のコスト構造やインフレーション圧力を評価するために重要な役割を果たしています。

仕入価格指数は、ISMが非製造業部門の企業に対して行うアンケート調査の結果に基づいて計算されます。具体的には、企業が仕入価格が前月と比較して「上昇」「下降」「変わらない」のいずれかを回答します。これらの回答を集計し、指数として公表します。指数が50を上回ると価格が上昇していることを示し、50を下回ると価格が下降していることを示します。50は変化がないことを意味します。

仕入価格指数は、企業の経営に直接影響を与える要因です。仕入価格が上昇すると、企業のコストが増加します。この増加したコストは、企業がそのまま吸収するか、製品やサービスの価格に転嫁するかの判断を迫られます。価格転嫁が行われると、最終的には消費者が支払う価格が上昇し、インフレーションに繋がる可能性があります。逆に、仕入価格が下降すると、企業のコストが減少し、価格競争力が向上する可能性があります。

このように、仕入価格指数は企業の価格戦略や収益性に直接関わるため、経済全体の動向を理解するための重要な指標となります。企業の経営者は、仕入価格の変動を注視し、戦略的な意思決定に活用します。また、投資家や経済アナリストもこの指数を利用して、インフレーションリスクや経済の健全性を評価します。

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