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【レポート】消費者信頼感指数とは?上昇下落は何を意味するのか
2024年11月(最新)
11月のコンファレンスボード消費者信頼感指数は111.7(1985年=100)となり、10月の109.6から上昇。コンファレンスボードのチーフエコノミスト、ダナ・ピーターソン氏による指摘は以下の通り。
- 11月の消費者信頼感は引き続き改善し、過去2年間続いたレンジの最上位に達した。
- 11月の上昇は主に、消費者が現状、特に労働市場についてより肯定的に評価したことによる。10月と比べ、消費者は将来の雇用可能性についても大幅に楽観的で、過去約3年間で最高水準に達した。
- 一方、将来の景況感に対する消費者の期待は横ばいであり、将来の収入に対する肯定的な見方はやや減少した。
- 今後12ヶ月間の景気後退を予想する消費者の割合は11月にさらに低下し、2022年7月に初めてこの質問をして以来最低となった。
- 家族の現在の財政状況に対する消費者の評価はわずかに低下したが、今後6ヶ月間の財政に対する楽観度は過去最高を記録した。
- 消費者は株式市場に対してさらに楽観的になった: 消費者の56.4%が今後1年間の株価上昇を予想しており、この指標としては過去最高となった。株価の下落を予想する消費者はわずか21.3%だった。
- 今後1年間の金利上昇を予想する消費者の割合は43.6%に減少した。金利低下を予想する割合は34.6%に増加し、2020年4月以来の高水準となった。
- 2025年への懸念と希望に関する特別な質問では、消費者は圧倒的に物価上昇を最大の懸念事項として、物価下落を新年への希望事項として選択した。同じ質問で、増税、戦争と紛争、社会不安も、それほど深刻ではないが、消費者にとって大きな懸念事項であることがわかった。
消費者信頼感指数とは
コンファレンスボードが発表する消費者信頼感指数(Consumer Confidence Index, CCI)は、アメリカの経済指標の一つで、消費者の経済活動に対する信頼感や期待を測定するための指標です。この指数は、毎月発表され、米国内の約5000世帯を対象に行われるアンケート調査に基づいて算出されます。アンケートでは、現在の経済状況と将来の経済見通しに関する質問が含まれており、特に雇用状況や収入、ビジネス環境についての意見が尋ねられます。
CCIは100を基準値とし、これより高い値は消費者信頼感が強いことを示し、低い値は消費者信頼感が弱いことを示します。この指数は、個人消費の動向を予測するための重要な指標とされており、企業の経済活動や政府の経済政策立案にも影響を与える要素となります。経済学者や投資家、政策立案者にとって、消費者信頼感指数は消費者行動の予測や経済全体の健全性を評価するための重要なツールとなっています。