※チャートが古い場合は「キャッシュをクリア」してください。

月次更新|『S&Pケースシラー住宅価格指数』の時系列チャートです。米国の主要都市の住宅価格の変動を測定する指標で、不動産市場の動向を評価するために使用されます。(データ解説は後述)
S&Pケースシラー住宅価格指数とは
S&Pケースシラー住宅価格指数は、アメリカの住宅価格動向を把握するための主要な経済指標で、特に「全米ベース」と「20都市ベース」の2種類が代表的です。この指数は、住宅価格の変化を時系列で追跡するもので、不動産市場の健康状態や経済全体への影響を測るための重要なツールです。全米ベースの指数は全体的な住宅市場の動向を示し、20都市ベースの指数は主要都市の価格変動を詳細に捉えます。
この指標からは、住宅価格の上昇や下落のトレンド、地域ごとの不動産市場の強弱、そして住宅需要と供給のバランスが読み取れます。特に価格が上昇している場合は経済が堅調であることを示唆する一方、価格の下落は景気の減速や住宅ローン市場の問題を示すことがあります。また、住宅価格は個人消費や建設業、金融業など多くの分野に影響を及ぼすため、経済全体への波及効果も重要な示唆を与えます。
時系列チャートの分析では、長期的なトレンドを観察することが重要です。価格が一貫して上昇している場合は市場が過熱している可能性があり、逆に急激な下落は不況の兆候であることがあります。また、季節性や経済イベント(例:金融危機や政策変更)も考慮し、指数の変動を評価する必要があります。移動平均線やトレンドラインを活用することで、価格変動の持続性や転換点をより正確に分析することが可能です。
【日々の経済指標や相場の解説は、ぜひYouTubeでご覧ください】
「住宅市場」関連チャート↓
米住宅着工件数・住宅建設許可件数
米新築住宅販売件数・新築住宅販売価格
S&Pケースシラー住宅価格指数(全米ベース・20都市)
2025年1月(3/25発表)|全米ベースの住宅価格指数は前年同月比4.1%上昇。20都市住宅価格指数は前年同月比4.7%上昇、ブルームバーグ市場予想を0.1%下回る。
購入に意欲的な買い手は物件不足の問題に直面。在庫不足は和らぎ始めているとの兆候もある。しかし、高い借り入れコストが多くの買い手にとって引き続き障害となっている。
2024年12月(2/25発表)|全米ベースの住宅価格指数は前年同月比3.9%上昇。20都市住宅価格指数は前年同月比4.5%上昇、ブルームバーグ市場予想を0.1%上回る。
住宅購入希望者は高水準の住宅ローン金利に慣れてきている。売りに出されている在庫は増えてきているが、依然供給不足。特に高額な沿岸部の市場は需給がひっ迫しており、価格の上昇に寄与している。