
このチャートは「銅金比率」と呼ばれる、世界の景気動向を測るバロメーターを示しています。これは産業に欠かせない銅の価格を、安全資産である金の価格で割ったものです。数値が高いほど景気に対して強気な姿勢を、低いほど慎重な姿勢を意味します。
現在のチャートを見ると、テクニカル分析において極めて重要な局面を迎えていることが分かります。2022年以降、この比率は長期的な下落トレンドの中にありました。しかし、直近では2020年のコロナショック時につけた安値ラインで力強く反発しています。
画面下のMACDという指標を見ても、価格の下落に対して指標が切り上がる「強気のダイバージェンス」が現れており、底打ちのサインが出ています。まさに今、数年続いた弱気相場が終わり、新たなサイクルへ転換しようとする大きな節目にあります。この比率の反発は、市場の関心が景気後退の不安から、供給不足やインフレの再燃へと移り変わっていることを雄弁に物語っています。
